「東方妖々夢」ステージ1の道中曲、「無何有の郷 ～ Deep Mountain」のオーケストラアレンジです。イントロ部分を思い切り引き伸ばし、濃密な和音変化で味付けしました。原曲からはかなり遠くなってしまいましたが、ひとつの実験として聴いていただければ幸いです。

今回は、いわゆる3和音にとらわれない和音進行をしてみようというコンセプトで、かなり込み入った和声を組みました。前半は半音階的な動きをメインに、不協和度の低い和音と高い和音を配分。4～7和音の範囲で動きます。緊張度の低いところは普通のメジャーセブンスなどですが、一番緊張度の高いところは短9度と長7度が3ペア入った7和音とかなり音をぶつける形になっています。後半は3度堆積のテンション付けによる和音展開で、3～6和音の範囲で変化します。後半の方が全体な緊張度は少なくなっています。