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東方神霊廟の楽曲を木管八重奏にアレンジしました。編成の影響もあってか、今までより若干古風な仕上がりになっています。全3楽章、演奏時間は10分程度です。

第1楽章はステージ4ボス、霍 青娥のテーマ曲である「古きユアンシェン」です。原曲は「A - B - B' - C - A - C' - Bからループ」という形をしています。アレンジでは1周＋コーダ代わりのB、としました。勢いのある明るい曲調で駆け抜けていきます。

オーボエとクラリネットの16分音符による導入の後、B部が強奏と弱奏とを交代しながら奏でられます。B'部では、弱奏部分でメロディがファゴットの低音に移行します。C部は変イ短調となり、音量を落としてシンプルな曲調が展開されます。A部の16分パッセージを挟み、イ短調となってC'部に入ります。ホルンの対旋律を絡ませながらクライマックスを形成、B部を繰り返して終止します。

第2楽章はステージ5ボス、物部 布都のテーマ曲である「大神神話伝」です。原曲の構成は「A - A' - B - C - A - B' - C' - C''」となっています。アレンジは1周＋A - A'を利用したコーダ、としました。全体的に暗めの曲想で、レントラー風の3拍子部分と4拍子部分が交互に現れます。

A部ではまず、強奏による和音の楔を背景に伴奏音形を提示します。A'部に入るとこの伴奏の上にオーボエとホルンによる旋律が乗せられます。3拍子と4拍子が交代するB部を経てイ短調となり、強奏でC部が演奏されます。ホ短調に戻った2回目のA部は冒頭より音量を落とし、オーボエがスタッカートの対旋律を添えます。この後、原曲にはない2回目のA'部が挿入されますが、今度は旋律をクラリネットとファゴットが担当します。ヘ短調に転調したB'部から変ロ短調のC'部に入り、強奏に至ります。さらにC''部では前楽章のホルン対旋律が再び現れ、クライマックスとなります。最後のA'部では伴奏型が途切れ途切れになり、長調に転じて終止します。

第3楽章はステージ6の道中曲「小さな欲望の星空」と、ボスの豊聡耳 神子のテーマ曲である「聖徳伝説 ～ True Administrator」を繋げてアレンジしています。「小さな欲望の星空」は「A - B - C - A'」の前半部分を短縮して使用し、「聖徳伝説」は「イントロ - A - B - C - A' - B' - C' - A'' - Aからループ」となっているものを、1周＋Bを利用したコーダ、としました。原曲のドラマチックな展開をそのまま活かすような編曲となっています。

「小さな欲望の星空」部分は行進曲風に進行します。弱奏から始まってB部で小さな盛り上がりを形成すると、連続して「聖徳伝説」に入ります。ニ短調となるA部では、クラリネットの16分伴奏型の上でホルンとオーボエが息の長い旋律を演奏します。B部はロ短調に転調してシンプルに。徐々に楽器を増やしつつ、二拍三連主体のC部で盛り上げていき、再び強奏となってA'部に入ります。先ほどと同様に息の長い旋律が今度はホ短調で奏でられ、さらにハ短調に転調してB'部となります。前半とやや楽器構成を変じつつ、しかし同様に楽器を増やしながらC'部となり、二拍三連部分を拡張して緊張感を増していきます。突如の全休止ののち、最強奏のヘ音ロングトーンによって強烈なクライマックスを形成。一旦音量を抑えつけますが、すぐにクレッシェンドしていき、B部に前二楽章と同様のホルン対旋律を絡めたコーダで、カデンツを形成して全曲を終えます。