Sonata in g-moll - for Violoncello and Piano, Op. 18

楽曲情報:

Sonata in g-moll ト短調 / G-Minor / g-moll約9分

編成:

Violoncello 
Piano 

音源:

楽譜:

コメント:

独奏チェロとピアノのための単楽章ソナタです。随分前に友人の依頼で書いたものになります。そのときはさらにもうふたつ楽章を追加して3楽章形式にしようと考えていたのですが、書きかけた第2楽章がイマイチだった上、その後も良い楽想を思いつかなかったので、その計画はすっぱり諦めて、単楽章形式として公開することにしました。

冒頭はピアノのトレモロの上に、暗い情熱のこもったト短調の第1主題をチェロが演奏して始まります。ひとしきり確保を行った後、ピアノが哀愁を帯びた第2主題をニ短調で提示します。チェロがこれを優しく確保すると、第1主題が戻ってきます。

ピアノが最低音のAを力強く叩くと展開部に突入し、まずは第1主題を中心に展開されます。調性を次々に変えながら盛り上がると、急激に静かな音楽となり、今度は第2主題が中心となります。再び第1主題が変イ長調の明るい雰囲気で戻ってくると、チェロがアルペジョ風のパッセージを奏し、二音で終止します。チェロのカデンツァを挟むと再現部に入ります。

第1主題はまずはピアノのみで、原調のト短調で再現されます。途中からはチェロも加わり、ピチカートによるオブリガートで彩りを添えます。提示部とは違う、畳み掛けるような推移を経て、第2主題がト短調で、チェロとピアノの二重唱によって再現されます。最後に第1主題をもう一度、力強く演奏し、クライマックスを形成すると、チェロが半音階を駆け上がり、叩き切るようにト音のピチカートを打ち込んで曲を終えます。

作成:

2007/06/25 作曲開始
2007/08/16 完成

備考:

使用音源:Garritan Personal Orchestra

著作権表示:

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