バーバパパ「ウ”ィ”エ”」の吹奏楽アレンジです。全体的な流れは原曲を踏襲しつつ、イントロとコーダを追加しました。また、V(F)-E-A-Hの4音からなる動機をいくつか導入して、ミニマリズム的な手法を用いて楽曲に統一感を持たせています。

白くてもちもち 様より依頼を受けて作成したもので、「白くてもちもちオフ」にて演奏されました。

ホ調の空虚5度が鳴り響く中、先述の4音からなる和音動機がクラリネットとフルートに現れ、さらに4音の分散和音からなる八分音符の動機が導入されます。これらの要素は全曲にわたって執拗に繰り返されます。

A部ではハ調ミクソリディア旋法のフレーズがベースで繰り返され、ホ調の上声部と対置されます。続くB部はホ短調の比較的穏やかな部分です。その後は楽器を増やしてA部を繰り返しますが、最強奏には至らずに次の部分に入ります。

C部はホ短調で、バストロンボーンの低音が怪しく鳴る中、弱奏から始まります。そして少しずつ楽器を増やしながら息の長いクレッシェンドとなり、B部の変形再現を経て最強奏のD部に至ります。半音階的なベースが繰り返される中でトゥッティによるクライマックスを形成すると、その後はA部とイントロを再現しつつ徐々に楽器と音量を減らしていき、最弱奏の和音動機のみが残って曲は終わります。